2006年9月 のアーカイブ

幻想ノ宴・先手有利解消のための提案

2006年9月11日 月曜日

幻想ノ宴。
安価でカードをそろえられ、コンセプト・ルールもおもしろいと、東方シリーズを知るカードゲーマー達に評判の高いこのゲームであるが、現在問題点が一つ発覚している。

それは、先手が有利であるということ。

これに対して、来週の大会で「先攻第1ターンにスペルを立ててはいけない」というテストが行われる予定だ。このルールについては、大会主催者さまのblogを参照されたい。

しかしながら、私はタイチョさんと議論を行った結果、このルールは先手不利を解消しないという結論に至った。

先手有利の最大の点は、呪力生成が1ターン速い点にある。
現在のルールでも、私が対戦をする中で、「レベル3〜4のデッキ(現在の主流)において、先手1ターン目でスペルを立てるのは呪力的に不利なのでやめたほうが良い」というアドバイスをいただいたことがある。
これは、上記ルールは単純にデッキ構築の幅を狭めるだけで、先手有利の解消にいっさい貢献しない。

試しに、議論相手であったタイチョさんと行った呪力状況の試算は以下の通り。

先手 後手 先手次のターン
1  1  3
3  3  6
6  6  10
10 10 15

この先は引き次第ではあるが、上記を見ればわかるとおり、生成される呪力は常に、先手≧後手であることに注目されたい。
特に、第3ターン後手(6-6)、第4ターン先手(10-6)、第4ターン後手(10-10)などを見るとわかるように、呪力を追うと、先手が常に主導権を握る形となる。

つまり、先手有利を解消するためには、序盤における先手の呪力を少し縛るか、後手の呪力を少し優遇するか、のどちらかの選択を行うことが必要となる。
そこで、対案として、現在検討中のルールが一つある。

「後手は第1ターンに限り、スペルカードを2枚セットすることが出来る」

先ほどと同様に呪力状況の試算を行うと、

先手 後手 先手次のターン
1  1  3
3  4  6
6  8  10
10 13 15

となり、机上計算においては、「ターン進行側のほうが多い」状況をうまく保つ、すなわち先手有利の状況をうまく解消できることが出来ることがわかった。上記状況においては、第3ターン後手(6-8)、第4ターン先手(10-8)、第4ターン後手(10-12)などとなり、確かに先手有利が解消されていることが確認できる。

この記事を書いた時点では、練習試合などの実戦テストを行う環境がないため、実際の現場ではどう動くかわからないが、他にうまい案が見つからない。
(先手有利が解消しなかったり、後手2ターンめにドラメテが立ったり、などの懸案が残る)
現在の議論ではこれが呪力を調整する唯一の案となるが、果たして実戦としてはどうなのだろうか。「幻想ノ宴」の上位プレイヤー各位に、ぜひご意見を伺いたい。

目の付け所が……

2006年9月11日 月曜日

特集ワールド:すごいことに!なっている。 女性のオタク@毎日新聞MSNニュース

この記事を見た感想……NTTすげぇ、という一言に尽きる。
記事のメインストリームに特に議論はないが、とにかく下の一文(もちろん上記記事より引用)。

 恋仲になりたいキャラクターや電話してほしい時間帯などを設定しておくと、ある日、電話がかかってくる。「あ、ぼくだけど……元気にしてる?」とささやいたり、「バレンタインにチョコをくれてありがとう!」と話しかける。声はアニメなどで活躍する声優だ。通信会社が考案した音声認識技術を活用して、約50通りの会話パターンがあり、気持ちのこもった返事をすると、次第に会話の中身が恋人のようになり、1〜2分ぐらいの会話を楽しめる。

これが本当にNTTの技術だったら使い方が甘いとしか言えない(人工無能をきっちり再開発して組み合わせれば、日常会話程度なら、本気で会話出来るはず)けれど、日常のこんなところまで技術は進歩しているんだな、と感心することしきり。

私も、こういう身近なところで使える技術を、なにか開発したいなぁ……今の職場じゃ絶対無理だけど orz

おボクさまがみてる?3nd <3rdではない

2006年9月11日 月曜日

というわけで、行って来ましたボクみて3。

1:当日朝までの行動
 印刷工程を最優先に原稿をすすめ、最後の原稿が終わったのが当日午前0時すぎ。急いで印刷、製本している間に、なぜかイラストを一枚(みずママの再販時に公開できるといいなぁ……)。

2:当日・開始前
 10時少し前に到着、いつきさんとまったり。とらハオンリーが人多いようだが、おとボクはそうでもないようだ。私が入場する時点でおよそ20人。いろいろと厳しいのかな……?
 15分になって、会場入り。軽く設営し、POPを描く(まりやを描いたが、書き慣れないためスカートの長さを間違える)。今回は買い物に集中するため、新刊交換せず。

3:当日・開始直後
 新刊「3」ずつ、で全サークル爆撃は初体験だが、案外うまくいき、全サークルの新刊をきっちりとる。5k円かかってない、というのがすばらしい。

4:当日・まったりしてから
 第1回であった、おとボククイズが登場。今回は難易度が高く、45点で終わる。可奈子ちゃんの名字で、漢字ミスったのが痛かった……。
 その後、当日出発時に白紙だった色紙を書いて提出、紫苑さん@逆転裁判ネタ。アフターでわかったことだが、おとボクで瑞穂・まりや以外の唯一の色紙だったっぽい。

5:当日・戦績
新刊・ボク2ch〜囚われし婿殿〜 28部
既刊・ボク2ch         18部
合計46部、ぺらい本なのに今までにない快挙。おとボク界隈はなんか空気違う、と痛烈に感じる。

6:当日・コスプレ
貴子さんのコスプレをされていた方に、写真をお願いする。名刺をいただいた(まりーさん、という方らしい)が、こちらにはお返しする名詞がないことに気づく。あわてて本を渡すが、冷静に考えると本にwebURLを書いていないことに気がつく orz

7:アフター・自分コスプレ
着替えたところで、リボンがないことに気がつく orz。
ここはかろうじて、なぜか2着制服を持ってきていた方にリボンをお借りすることが出来た。感謝。

8:アフター・誕生会
コスした状態で誕生会へ挑むが、お嬢様座りきつすぎ。1時間ともたず、席を立ってコスプレメンバーと戯れることにした。

9:アフター・他人コスプレ
前述の貴子さん以外に10人近くレイヤーがいたが、すべて女装。いろいろと写す。とくに、今回は瑞穂ちゃんコスの方がきれいだった、私もああなりたいものだ……。

10:アフター・戦利品
せみらぶさんの色紙をげっと。
なんか、極端に勝っている人がいたけれど、ああいうのを防ぐには、数字カード配って抽選会+トレード時間、という方式(数年前の十月のロザリオ)がいいと思った。あれはあれで、はずれを引くと悲惨なんだけど……。あるいは、一人一種類に限定するとか、とにかく勝利者を分散する知恵が必要になるだろう。

11:アフターのアフター
2駅離れたところで、葵ちぃさんが東方の大会を開いていたので、様子を見に行く。オジャ郎さんのドラフト結果で霊夢3を回すことになり、勝率は5割弱といったところだった。
その後、ラーメンを食べてから帰宅。充実した一日だった。

土曜日に不安の残る……

2006年9月7日 木曜日

本日、研修の第2段階が終了。
本来であれば、明日は片づけを行って、月曜日から研修の第3段階に入る予定が、明日からに変更。

そんなことが決まった数日前のこと、研修第3段階の説明があって。
「残業は大丈夫?」
「大丈夫です、もう社員ですし」(第3段階から残業代がつくらしい。ありがたやありがたや)
「土曜日休日出勤は?」
「……」

休むからな、あさっては絶対休むからな……っ!

500バイト制限

2006年9月5日 火曜日

今日のスケジュール。

第0回戦
午前中、会社で上司にいろいろとおしかりを受ける。
んで、問題のひとつ、壊れたセンサの買い直しのために、秋葉原に走る。
――センサ売ってる店、月曜休みじゃねぇかっ!!!!!!
この時点で、5時30分。
そのとき、悪魔の声が聞こえてきた。
――たくみ、たしかあなた、Type「妖」持っていなかったわよね。

というわけで、4kほど散財して、大会に出馬。
作ったデッキは、声の主、レミリア様「4」。

第1回戦 ○ レミリア3魔理沙1
ほぼ同型の戦いではあるが、こういう場合「4」というのは強い。
手札に無駄カードを抱えながらも、ぎりぎりで勝ちきる。

第2回戦 × 紫3とだれか
攻撃スペルが引けないうちに、弾幕結界であぼん。

第3回戦 ○ 咲夜2紫2
防壁系のデッキ削り。しかしレミリア様の攻撃力の前になすすべもなし、れいーぷ。
対戦後のフリープレイで、霊夢デッキと対戦。逆れいーぷ。

第4回戦 × 霊夢3↑
巫女あたんねぇYO!
つーわけでれいーぷ。

謎の第5回戦 ○ 幽々子3妖夢1 ←訂正
これはいい勝負だった。
最後の最後、決死判定で勝負がつく状況で、レミリアの決死コストの軽さが生きた戦い。

その後、マリみてのコミックを仕入れて帰宅。放課後だけを見れば、いい一日だった。

P.S.
行きの電車の中、暇だったのでこんなものを作ってみた。ケータイの500文字制限とはうざいものよのぉ……。

わたしのめのまえに、ひろいひろい、いちごばたけ。
いちごばたけには、あまくておいしいいちごが、いっぱい、いっぱいなってるよ。
たべても、たべても、ぜんぜんなくならない。
あまくておいしいいちごは、どんどん、どんどん、ふえていく。

ともだちはみんな、やまのむこうの、ぶどうがだいすき。
すっぱいいちごなんか、いらないよ。
あまい、あまい、ぶどうをたべたい。
みんなみんな、ぶどうをとりに、でかけるよ。

でもね。
わたし、しってるよ。
ぶどうをたべにいったこは、みんな、みんな、ないてかえってくる。
みちのとちゅうで、けがをしたこ。
ぶどうのきに、のぼれなかったこ。
ぶどうをことりに、さらわれたこ。
たべたぶどうが、すっぱかったこ。
みんなみんな、ないてかえってくる。

それでもみんな、ぶどうをたべにいく。
あまいぶどうを、たべにいくよ。
わたしが、やめようっていってるのに。
とってもあまいいちごが、
めのまえに、いっぱいあるのに。

まあ、真意はわかるよね。これが、最後の真実。

八木アンテナを、その世界へ向ける。

2006年9月4日 月曜日

電波男
電波男
本田 透

寮の先輩が「読まないからあげる」とのことで、本日いただいて読んでみた本である。
感想としては、彼の主張の根幹に、全く異論はない。異論があるとするならば、私と彼の幼少体験が全く異なる点からか、枝葉の部分にところどころ違和感のある、といったところか。彼と違って、好き放題やってきた私は、なんて幸せなんだろうと思った。

しかし、この本は非常にもったいない、という想いもある。それは、文章が、タイトル通り「電波」な構成をしている点である。
適当になんでもつっこんで、ネタを各所にばらまいて興味を引くのはいいかもしれないが、私は少なくともそれをじゃまと感じた。ネタをやること自体はいいのだが、ネタSS・ネタblogの文章構成で論旨を茶化すのは、読んでいて非常に不愉快だったと言える。
私は2ちゃんねるや「萌え」系テクニカルブックなどで慣れているからスムーズに読めたが、普通の読者には「なにこれふざけてるの?」で終わってしまう文章に過ぎない。

しっかりとした主張を行うための本なのだから、「本田節」で茶化すのではなく、きっちりと論旨をわかりやすく構成し、まとめあげてもらえればそれがいいのだ。

彼の主張の是非は各人に任せるとして、オタの一人として、自分の生きていく世界をしっかり認識するために、微弱な電波も見逃さないのは大切なことだろう。
今よりずっと、新しい時代を生きる。そのためのヒントがひとつ、この本には示されている。

人間の仕組み、現在と未来

2006年9月2日 土曜日

等身大“コピーロボット”で存在感の本質を追求する
〜大阪大学 石黒 浩 教授

インプレスのインタビューだが、こちらの教授の人間観が私のそれと非常に近いのに驚いた。(私の人間観をそのまま十数年かけて延長していけば、教授の人間観にたどり着くだろう、といったところ。もちろん、すでに私の人間観をここまで延長する道は絶たれているわけで、大学研究者をやめた私は、単に人間研究の結果だけをネット記事で追いかけることになる)

で、中の技術を見てみる……人間の研究が、ついにここまで来たかという印象。もちろん、教授が研究していない直立・歩行・走行などという研究は他の研究室でも大いに行われていることであり、近い将来、すべての研究結果を組み合わせることで、人間のテストベッドとして十分な性能を持つアンドロイドが開発されるに違いない。私の予想より、20年ばかり速いというのが感想(ただ、ここから先が長いんだよね……すべての分野にある程度精通していて、かつ大規模なプロジェクト・マネジメントができる人なんて、そうそう現れないし、こういうひとはたいてい企業を興すし orz)

まあ、私があのまま博士に進んでいても、この分野に携われることはなかっただろうから、完全にガラス張りの向こうで傍観者のままでいられるのは、口を出せそうで出せないところにいない分、ある意味で幸せかもしれないと思う。

専門から少しだけ外れたところを見ると、科学技術の進歩って速いな、と思う。
私の音速が、この半年で圧倒的に遅くなったのも間違いないんだろうけれど。

全自動パワーオフ?

2006年9月2日 土曜日

私のデスクトップPCの話。自作PCなのだが、ときどき何もしていないのに「Windowsの正常終了プロセスを通して」電源が落ちることがある。
原因はさっぱり不明だが、実はこのPC、具合の悪いケースと、安物のキーボードを用いている。
ぼんやりとキーボードを見ていると、目に付いたのは「Power」キー。
もしやと考え、ひとつの推測をたてる。

「コネクタの接触不良が原因のノイズで、勝手にPowerキーが押されたと判断されている可能性は?」

というわけで、Powerキーを無効化する情報を探ると、愛とゆりの部屋さまのフリーソフト「KeySwap for XP」のreadmeドキュメントに情報がある。

XPの場合には、「画面のプロパティ」−「スクリーンセーバー」−「電源」ボタンで「電源オプションのプロパティ」の画面を表示させ、「詳細設定」タブの「コンピュータの電源ボタンを押したとき」と「コンピュータのスリープボタンを押したとき」を「何もしない」に変更しておく必要があります。

というわけで、これを実行してみる。ついでに同ソフトを使ってCtrl/Capsスワップ、Alt/半角全角スワップを行い、常駐アイコンのAltIMEを使わなくした(98/2kにも使えたりするなど、これはこれで便利なのだが)。

これで、症状が改善してくれればもうけもの。しばらく運用してみることにしよう。