2009年2月9日 のアーカイブ

たまねぎ剣士達の集い

2009年2月9日 月曜日

今日は、「たまねぎ友の会 大雑談会」なる名称の、大学時代の先輩の結婚披露宴に参加した。
したがって、たまねぎとは一義的には玉葱を意味する物ではなく、たま=新婦さんの愛称、ねぎ=新郎さん(先輩)の愛称である。

・事前準備:ジーンズOK、の意味
 普段着でお越しください、ということで、会場が天王洲アイル「第一ホテル東京シーフォート」。
 ……これ、ビジネスカジュアル(ネクタイ・スーツ禁止)のセンスが問われてるのでは?
 と考えて準備して行ったが、後ほど先輩の服装を確認したところ、本気で普段着としたかった様子。うーむ(汗)

・本番:結婚披露宴ではなく「大雑談会」とした意味
 まず受付でびびる。新郎新婦が受け付けやってますよ?
 次に、司会を見てびびる。新郎新婦じゃないですか。
 ここで、結婚披露宴と称さない意味をオリジナリティの発揮として理解した。後で先輩に確認したところ、「新郎新婦がゲストをもてなすための会にしたかった」とのことで、オリジナリティを強く感じ取ることのできた結婚披露宴だった。

・ケーキカット:世界でひとつだけの方法
 そして、結婚披露宴最大のイベントであるケーキカットであるが、ケーキはその場にあるものの、新郎新婦はナイフを持っていない。
 その代わりに、パチンコのような板にナイフが取り付けられ、新郎新婦は二人で「ビー玉」を持っている。
 板に取り付けられた部品と模様から直感したイベントを、新郎新婦は「実際にやってみた」。
 ビー玉が転がる。少し大きいタイヤが転がる。ビー玉が転がる、転がる、はねる、落ちる。そして、ナイフが目にもとまらぬ速さでケーキを切り裂く。
 ……そう、彼らのケーキカットは、ピタゴラスイッチであった。

 これほど衝撃的なケーキカットは、金輪際見ることはあるまい。

・二次会
 先輩と所属していた研究室のメンバーにて、舞台を天王洲アイルから品川駅付近に変えて、またーり飲み。
 研究室やメンバーの現状、過去の思い出話なんかに花を咲かせつつも、この年齢であり/結婚披露宴の二次会である、という点からは結婚の話題が出てくるわけで、私の「彼女いない歴=年齢」という問題点にも当然メスが入る。
 というわけで、恋愛とか結婚関連について、下記メモ。
 ・出会いはどこにでも転がっている。ただし、出会いに気がつく条件としては、寂しくて人恋しいこと。
 ・経験が何よりも大事。とにかく恋愛経験を積むこと。
 ・どんなタイプが好きなのか、一度明白にしておいた方が良い。
 ・30代前半が花。ただし、後半になると終わる。
 ・男女関係なく、人脈は大事。
 ・何よりもまず行動すること。

 こういう会話の中で、恋愛とか結婚というものに対して感じていた違和感が、すっきり整頓された気がする。
 教科書は「好き・愛してる」を原点にするから「出会い」というものが論理的におかしくなるのであり、本来は「寂しい・人恋しい」を原点に考える必要がある、という知見を得ることができたのは大きい。
 恋愛や結婚をする意味とは、「人とつながる幸せを感じるため」という大原則を初めて納得することができた。この幸せのために自由を捨てるのは、トレードオフとして決して分が悪くない。
 ……逆に言えば、孤独でいる寂しさを感じないうちは、恋愛や結婚は不要の長物なのであろう。現状だと、寮とかオタ関連とか忙しすぎて、孤独はむしろ「欲しい物」という点は、雰囲気の醸成には大きなビハインドとなる。

 今はまだ、考えていてもよい時間。
 スタートラインを引くために、寂しいという感情に敏感になってみよう。