参議院選挙の感想など垂れ流してみる。

2007年7月29日の参議院選挙、自民党が惨敗した歴史的な選挙だった。投票したものとして、ちょっとばかり感想を垂れ流してみる。

地域格差云々の問題が揺れてた一人区で民主党が勝ったのは当然として、東京で丸川氏が受かって保坂氏が落ちたところに、マスメディアの力をまざまざと感じた。

あと、選挙期間中にあった民主党の不祥事(末松議員・新潟視察「珍道中」発言と、さくらパパ年金詐称申請許可発言)が、2ch界隈の外では、案外知られてないという印象。
この辺の事実が知られていれば、社会党や共産党あたりがもう少し伸びていたのかなと思うのだが、この辺の話が報道機関に載ったという話は聞かない。

自民党にNOを突きつけるにしても、新党日本とか共産党とか、もうすこしましな政党があると思うのだが、民主党以外は数の規模問題で拒否されたのだろう。
今回、私が投票に行ったのは、年金問題で民主党にNOを突きつけるため。ところが、自民党は自爆ひどいし、国民新党は民主寄りだし、社会・共産は空気。どーしろと orz
選挙後の田原総一朗氏の番組で、自民の選挙対策委員の方が言っていた「用意していた戦略が全部ダメになった」旨の発言が印象的だった(ごめんなさい、誰だったか忘れました)。
それにしても、赤城農水相の事務所費問題が騒がれたのが「投票直前」というあたり、マスメディアと野党のつながりを感じてしまう。田原総一朗氏の分析によると、社会保険庁問題が発覚した理由が「社会保険庁つぶしに対抗するための自爆テロ」だった(日経BPの記事より)とのことだし(民主党案では、社会保険庁は国税庁に組み込まれるだけで実体は温存されるため、職員の立場は安定する)、メディアはもう少し多角的な分析をきっちり行い、中立的な立場で情報を発信する必要があるのではないか。年金不正問題の発覚と現在の内閣なんて、どーみても関係ないし。

同じ自民が負けるにしても、ちゃんと政策論争やって、それが理由で負けて欲しかったと思う。選挙なのに、政策の議論が行われなかったのはどうかと思う。

なお、このエントリーは私が得た情報を元に、ぱっと感じたことを調査もせず書いたに過ぎません。情報や事実、分析の信用度については不明といたしますので、ご了承下さい。

[7/31 2:28修正]
議員名のミスを修正。失礼いたしました。

[8/15 20:12修正]
リンク切れにつき、リンクを1カ所張り替えました。
リンクの修正に関して、サイトhttp://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jpを参考にさせていただきました。ありがとございます。

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コメント / トラックバック3件

  1. 菅野たくみ より:

    人名間違った。
    丸川氏、ですねorz

    他にもないか、後で見直して修正します。

  2. ゆた より:

     はじめまして。
     たしかにメディアの力は大きいですね。「民主党の不祥事」は初めて見ました。それに厚労相の「失言」については、そもそも人口統計についての議論自体が個々の人間性を脇に除けたものですから、マスコミの騒ぎすぎであり、またその発言の紹介も不正確です。ただ、他の閣僚のカネ絡みはやはり問題ですね。
     また、田原総一朗氏の分析ですが、官僚を目の敵にしているような話というか、何でも官僚のせいにできてしまう論理というような印象を感じました。あと政府の物言いも、株式会社で例えると、不祥事が起こったときに株主総会で経営者が、「うちの社員は駄目な奴ばかり」と言っているようなものだと思いました。
     まあ、それでも政策論議以前に選挙が終わった感は拭えません。政府の政策論議を聞くとストレスが溜まるのですが(特に教育)、それでも政策論議以前に終わる選挙よりはましでしょうね。

  3. 菅野たくみ より:

    ゆた様

    はじめまして、ご意見ありがとうございます。

    仰るとおり、内閣は行政の長であり、行政の全てに対しての最終責任がありますが、現場の問題を内閣が知ることの出来ないシステムになっている点が大問題と言えます。最近IT業界で流行の言葉に「内部統制」というものがありますが、まさに内部の統制が取れていないのが社会保険庁なのでしょう。
    行政全体が信頼されるための「内部統制」を見せてくれるのは、果たしてどの内閣なのか、あるいはどこかの省庁が主導するのか、今から楽しみです。

    また、私は上記エントリのとおり、赤城農水相の事務所費問題は、「政治とカネ」の問題よりも、「マスメディアの野党化」の問題のほうが大きいと考えています。一般に知れ渡るタイミングが、計ったようにこの時期であることに、政治とカネの問題など些細なことに過ぎないと思わされる程の不気味さを感じています。(誤解のないように念のため申し上げておきますが、政治とカネの問題が重要なことは言を待ちません。ただ、それ以上に大きな問題があるのではないか、という話です。国政選挙の遠い時期に発覚していたなら、何も考えずに赤城農水相を批判できたものを……)
    柳沢厚労相の発言が曲解された問題があった直後ということもあり、私はマスメディアに対して疑うことしか出来なくなっています。

    教育関連の政策論議については、将来の日本を担う次世代を育てるに当たり、重要性の高い問題と思います。聞いていていろいろとストレスを感じるのは当然のことと思いますが、それはこの政策が重要であるからに他ならないためと感じます。私はこの分野では勉強不足ではありますが、いじめ問題や教科書問題、親の質の低下などの話はよく耳にすることです。
    本当は、こういう部分で与野党に戦って欲しかったと思います。公約やマニフェストで勝負が決まるのならば、私たち有権者のみならず、与野党とも本望でしょう。

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