というわけで、先ほどの続き。一通り読みました。
まず、最初の結論から言うと、複数人数でゲーム作ろうと思う人、エロゲ風のシナリオを書こうと思う人は必ず読んでください、というところ。
開発標準のパターンとして、そしてシナリオ書きの「読み物系」ルールブックとしては、かなり優秀。
しかし、システム系の視点から見ると、改善の余地はかなりあるという印象がある。ただ、こういったシステム系の視点は、開発標準をいくつか学んでいないと出てこない視点ではあるので、決して筆者を責めることは出来ない。(本当は、こういうときこそプログラマーの出番なのだけれどね)
また、シナリオの作り方などについてはパターンであると同時にアンチパターンである可能性もあるので、そのあたりは注意してみなければならない。リアリティと外連見のバランスなんかは、状況によっては、パターンであったりアンチパターンであったりするので要注意かと考える。このあたりは、takayan「『おとボク』の萌え構造」など合わせて読むとおもしろい。
というわけで、点数としては90点を付ける。
100点をつけて100%参考にするようでは、読者としての能力が足りないと感じられる。
90点を付けて90%を参考にし、残り10%を反省点・課題点とするのが私の評価であり、そして僭越ながら推測させていただくなら、これこそが筆者の思惑通りの読み方ではないだろうか。
菅野たくみさん、「『おとボク」の萌え構造」のReference扱い、ありがとうございます!
この記事を読んで興味を持たれた方、いらっしゃいましたら、「第一章/第四節」「第二章/第三節」あたりにいろいろ書いてあります。もちろん、最初から最後までお読みいただければさらにありがたいですが。
……で、私も昨日「ノベルゲームのシナリオ作成技法」を立ち読みしてきた(おい>自分)のですが、キャラクターの作り方の項に、一節だけどうしようもなく「おとボク」からとってきたとしか思えない部分があった、と思ったのは私だけでしょうか? まあ、どことは言いませんが(苦笑)
amazonで自分も買っちゃおうかなぁ
たくみさんが推すものだから、今後の参考になりそうで
実際、現在執筆中のSSの第3・4章はそういう感じになりそうだし(ほぼ確定
今回のSSの一番の見所にしようかと思っているからね
目標は4章後編で
「それ、何てエロg(ry
といわれることを目標に(何?
…果たしてこの自分に課したハードルを越えることが出来るか…
>takayanさん
コメントありがとうございます。「『おとボク』の萌え構造」と比較して読むと、アンチパターンという言葉の意味が分かりやすく浮かび上がってきます、それに気がついたのも萌え構造のおかげです。
>キャラクターの作り方
……確認しました、これに気がつかないとは私も愚か者なのですよ orz
>☆さん
この本を推したい対象とはちょっと違うけど、読んでみて損はないかもしれないし、逆に大損な部分もあるかもしれない。そのへん、情報を取捨選択するつもりで読んでもらえれば大変参考になると思われる。(情報の取捨選択なんてネットじゃ常識なんだけど、本だと忘れがちなので念のため)
小説の技法ともまた違うので、そのあたりは差し引いて見ることをおすすめする。
「久美沙織の新人賞の獲り方おしえます」みたいな、ライトな「小説の書き方本」と合わせて読むと良いかもしれない、なんて思ってみたり。