無機物なのにジェンダーとはこれいかに。

D9S-MM D-SUB9PINオス:オスコネクタゼンケッセンストレ-ト
D9S-MM D-SUB9PINオス:オスコネクタゼンケッセンストレ-ト

サンワサプライが提供する、ピン形状を変換する(RS-232Cオス⇔RS-232Cオスなど)の変換コネクタを、ジェンダーチェンジャーと呼ぶ。
コネクタの形状をもって、オスとかメスと呼ぶがゆえの「ジェンダー」なのだろうが、ちょっと待って欲しい。私の記憶が確かなら、性別を表す言葉として、生物的性を「セックス」、社会的性を「ジェンダー」と呼ぶのではなかったのか。いや、外国だとこういう使い分けしないのかもしれないけど。
(と思ったら、「恣意的な性」という意味でジェンダーという言葉が用いられるらしい@はてな。)

と、脱線。まあ、とにかくピンの形状を変換するコネクタという立場で売られているのがこのコネクタのようだ。

しかし、コネクタのピンが「オス」と「メス」に分かれているから、こういう変換コネクタが必要になるのであって、コネクタの形状にオスもメスもない変換コネクタがあればこんな区別も必要ない。
一般に言うジェンダーフリーはかなりハードルが高いであろうが、コネクタの世界でくらいは、ジェンダーフリーがメジャーになって欲しいものである。変換コネクタやら変換ケーブルなんて、多くてもじゃまになるだけなのだから。

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コメント / トラックバック2件

  1. mk8426 より:

    コネクタの世界でオスメスの別があるのは、挿し間違いを防ぐためではないでしょうか…。
    (良くは知りませんが)

  2. 菅野たくみ より:

    >mk8426さん
    コネクタが電気的な接続を必須としている時点で、実はオス・メスの区別は必然なのです(雄雌区別あっても差し間違えるコネクタはありますし…… orz)。差し込む側が堅く、差し込まれる側が柔らかく張り付くことで、長さなどに誤差があっても電気的接続を保てるようになっています。

    ごく最近になって、金属の針を差し込まなくても確実な電気的接続がとれる形状のコネクタ(USB)が出てきたので、この状況は変わりつつありますが、それでもまだまだ現役といえるでしょう。

    ただ、コネクタのジェンダーフリーは言うほど簡単ではなく、「扱いやすい」「同一形状」「同一ピン配置」「重ねたときに電気信号の配置が変化しない」などの条件が必要になります。この条件を満たし、なおかつ冗長ではないコネクタ構成など早々見つかるものではありません。

    どこかで耳にした話ではあるので、きっと世の中のどこかにはあるのでしょうけれどね。

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