解決:瑞穂きゅんコスの状況はさらなる複雑さを秘める

正月から挨拶もせずに考察を続ける。

男性による女装キャラコスプレが女装か否か、という話題を先日取り上げたが、これについては概念を二つに分割することで解決することが出来る。

すなわち、「男装・女装」と「キャラコス」を明確に分離することだ。たとえば、瑞穂きゅんや準にゃんのコスの場合は、「女装」であり、「男性キャラコス」である。

前述のエントリーに沿って考えるならば、レイヤー2とレイヤー3の関係は無視して、あくまでレイヤー1とレイヤー2あるいはレイヤー3の関係に絞って考えればよいのだ。

レイヤー1とレイヤー2の間で考えるならば、「男性キャラコス・女性キャラコス」だけが概念として存在し、レイヤー1とレイヤー3の間で考えるならば、「男装・女装」だけが概念として存在する。

この概念を用いると、次のような複雑な問題もすっきり解決することができる。

たくみさんに質問。男の子が女装して学校に通っていて、男装キャラをやる。(瑞穂ちゃん@学院祭)というのを女の子がやるとどうなるのでしょうー
あまの めぐみ、おとボクまとめサイトチャットの発言から

前述のレイヤー構造でこの問題を考えると、
レイヤー1:女の子
レイヤー2:瑞穂きゅん
レイヤー2.5:お姉さま
レイヤー3:ロミオ
の4つのレイヤーが存在する。

# ここで、さらに劇中劇でロミオがジュリエットコスをするなどのシチュエーションが存在すると仮定した場合、
# レイヤー1:女の子
# レイヤー2:瑞穂きゅん
# レイヤー2.3:お姉さま
# レイヤー2.7:ロミオ
# レイヤー3:ジュリエット
# の5層となり、さらに奇怪な解析が必要となる。実際の劇ではこのようなシチュエーションが存在しないので考える必要はないかもしれないが、応用なども考えると考察する価値はある。

このとき、レイヤー2.5である「お姉さま」の扱いが非常に難しい(レイヤー2と3の間で、性別概念が2回ひっくり返る)ため、解析は非常に難しいものとなるが、レイヤー1とのインタフェースのみに着目することで、この複雑な問題を概念として回避することができる。

すなわち、問題に掲げられた状況は、「女性による男装」であり「女性による男性キャラコス」ということに他ならない。
# #で区切った5層の状況は、「女性による女装」であり「女性による男性キャラコス」と言うことが出来る。

さて、概念を分割したところで、結局女装は女装じゃねーか! という結論に落ち込んでしまったわけですが、男性キャラコスであることから、どこまでコスプレの正当性を主張可能か、という点が次の課題になるといえましょう。
もちろん、女性による男装および女装、男性による男装を認めておきながら、男性による女装を認めない現状の社会をヲタクの側から変革していくことも重要と思われますが、いきなり高いハードルを課するよりは、まずは低い概念を認めさせることが大切でしょう。

……そこまでして女装せんでもええやん、というツッコミは禁止ね(笑)

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