プラナス・ガール

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おすすめ度:★★☆☆☆ 算出式:☆2&限定おすすめ=☆2

ベーシック・インカム云々な本の箸休めに読んだ。
自分内金字塔じゃないと☆3つあげられないんで評価が低く見えるけど、かなり面白かったです。
(良い感じと思った作品に、☆2しか立たない評価軸考えた俺あたまわりぃw)
女装少年アンソロにダイジェストが載ってたけど、連載のほうがずっといい。

コミックなんで詳細は伏せるけど、男の娘に拒否感薄い人におすすめ。ただし、主人公(槙)に感情移入しすぎるとヒロイン(藍川)が多少うざいかもしれないんで注意。

 涼宮ハルヒとか、かぐや魔王式なんかが好きな人に「男の娘」のかわいらしさを思い知って貰うのもありかもしれない(この場合、読後の自己嫌悪に注意)。

<考察>
 古典から現代まで、「白馬の王子」が「牢獄のお姫様」を助けるお話は形を変えて数多存在する。

 例えば、アニメ化以来話題になり続けている小説「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズも、白馬の王子→ハルヒ@わがままお嬢様、牢獄→退屈、お姫様→キョン@主人公(男)、という変形として見ることが出来る。

 あるいは、電車男も同じように解釈できよう(白馬の王子→エルメスのひと、牢獄→オタの習性、お姫様→後ろから撃たれるスレ731)。

# 実のところ、面白い物語の殆どが数パターン~数十パターンの原始的構造に帰着される。
# 小説・漫画のストーリー作成技法としてよく知られているところ、認知科学とかでも研究されてるんで、興味のある方は調べてみるよろし。

 が、ここで、一つの疑問が残る。

 「牢獄暮らしって本当に地獄なの?」

 もし、牢獄が住み心地の良い場所で、連れ出される先が煉獄ならば、お姫様にとって、白馬の王子は単なるKY男となる。
 すなわち、王子様のミッションは、お姫様を「幸せな生活」に連れ出すこと、となる。

 がんばる王子と、とまどう姫。
 さて、今宵はどちらに萌えようか。

 と言ったところで、本「プラナス・ガール」に戻って解釈してみよう。
 白馬の王子様→藍川@女装少年、牢獄→常識、お姫様→槙@主人公(男)、として見ると物語構造としてすっきりする(解釈の正しさについては証明スキルないんで保留。牢獄の解釈はあんまし自信ない)。
 この場合、藍川と槙のどっちが可愛いんだろう?

 無論、この考察は投げっぱなしで終わる。構造を明らかにしたからには、あとは好みの問題だしね。

<ついったー>
 今回も、twitterにつぶやいた感想から面白い考察を得た。
 上記考察に至ったtakayanさんとの「reply」機能による検討が熱かったので以下にログをageる。

#elderalliance 箸休めにプラナス・ガールを読む。藍川と槙、本当にかわいいのはどっちだ?!5:05 PM Aug 29th TweetDeckで
#takayan1964 @elderalliance むろん槙<本当にかわいいの。普通に考えて藍川はやっかい者だと思う(←大胆発言?)
#elderalliance @takayan1964 ですよねー、ただ、読み切った上で、(振り回される側にとって)気持ち良く振り回す才能がある人が、可愛く見える場合のあることもまた事実。この辺、まとめて一考の余地ありと思います。おとボク関係ないですが。
#takayan1964 @elderalliance 「気持ち良く振り回す才能がある人が、可愛く見える場合がある」同意、というか、プラナス・ガールは間違いなくそう言う読まれ方をしていますよね(「爆弾発言」をつけたのはそういうニュアンスを表現したかったからです)。

 時間をかけて考えれば、もっともっと良い考察になるかもしれないが、それではプラナス・ガールの感想にならないので。

<ネタ>
 いつきさん、なに同じ日に同じ作品読んでますかwww

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